ミニピンに限らず、わんちゃんに座れを教えることは、しつけを行う上での基本になります。
まず最初に座れを教えるには、おもちゃや食べ物など興味のあるモノをミニピンの頭上に持っていき、見上げている姿勢を取らせて、「スワレ」と言いながらおしりを軽く押さえるようにして座らせます。
わんちゃんは上を見上げる姿勢をとると座りやすくなります。お尻を押さえなくて座るミニピンもいますが、なかなか座らなくても、繰り返し練習することで座るようになります。
ミニピンが事故にあわないようにしたり、他人に迷惑をかけないようにするには、しつけの中でもオイデを覚えておくことが重要です。
もし散歩中にリードが外れてミニピンが走り出したりするようなことがあった場合、「オイデ」の号令で手元の戻ってくるようにしておけば、道路に飛び出したり、子供を追い掛け回したりすることもなくなります。
ミニピンを愛する人は、可愛いという理由だけで甘やかせたり、オヤツを食べるだけあげたりする人もいるようです。
ミニピンを飼ううえで安心して育てるには、やはりきちんとしたしつけが重要です。可愛がるのはいいのですが、やはりメリハリをつけて接する必要があります。
そうかと言って過度に厳しくする必要はありません。しつけをすることで、ミニピンにも周りの人や環境にも安全な環境を作り上げることができるということを知ったうえで、適切なしつけを行う必要があります。
しつけの基本はまず、ミニピンに飼い主のことを主人であるということをきちんと認識させたうえで行います。ミニピンが飼い主を主人であるということを認めれば、ミニピンは飼い主に素直に従ってくれます。
上手な褒め方と叱り方で説明していますが、叱るときは歴然と叱り、褒める時にいっぱい褒めててあげるというように、きちんと区別をつけた対応がミニピンにも理解しやすくなります。そしてきちんとしつけたうえで大いに遊ばせてあげてください。
ミニピンはとても利口なわんちゃんなので、教えれば多くのことを覚えて吸収します。その反面人を見ぬく能力も高いので、飼い主の適切なしつけがミニピンの成長に大きく左右するということを覚えておいてください。
手入れと運動¦ミニピンの歯の手入れ はコメントを受け付けていません
ミニピンは、食べ物を食べる時はあまり咀嚼をしません。硬い食べ物は噛み砕いたらすぐ飲み込んでしまいます。柔らかい食べ物なら、丸のみしてしまうわんちゃんです。
そのため歯の手入れは人間ほど重要でないように思えます。しかし食べ物によっては歯にこびり付きやすものをあげたりすると、やはり人間と同じように歯石がついたりすることもあります。
ミニピンによっての個体差がありますが、なかには歯石がこびりついて歯が黄ばんだり歯茎が赤黒くなる場合もあります。
悪くなれば人間と同じように虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏などを引き起こす恐れもありますので、注意が必要です。毎日、食事を上げる時に口元をみて歯の状態をチェックすることも忘れないでください。
歯の手入れはミニピンが子犬の時から行うことが必要です。まず口を開けても嫌がらないようにします。口を開けてもいやがらないようになったら、ガーゼを指に巻いて歯を軽くこすりながら歯石を取っていきましょう。犬用の歯ブラシも売っていますので、それらを使ってもかまいません。
歯石がこびりついて取れなくなったら、動物病院に行って診てもらうしかありません。口を開けるのをいやがるミニピンは全身麻酔してから歯石を取ることになりますので、できれば子犬の頃から歯の手入れができるようしつけておき、毎日人間と同じように歯のブラッシングなどの手入れを行っておいてください。
しつけと飼い方¦ミニピンのむだ吠えを直す はコメントを受け付けていません
ミニピンに限らず、わんちゃんの無駄吠えは周りの人の迷惑になります。特に住宅の密集しているところや集合住宅などの場合はなおさらです。
夜遅くや朝方の新聞配達の足音などで吠えると非常に迷惑になりますので、無駄吠えは直しておきたいものです。
ミニピンが吠えるすべてが悪くはありません。見知らぬ人が来た時に吠えることは番犬の役目としてもいいことですが、注意しても延々と吠え続けることは良くありません。
お腹がすいた時や散歩に行きたいときに吠えるなど、意思表示の意味で吠えることも必要ですが、これも注意して吠え続けることは騒音以外のなにものでもありません。
やはり飼い主が注意して吠えるのを止めさせる必要があります。
家の周りに近づく人の声や自動車の停める音などで吠える場合、目を見ながらダメと強い口調でヤメと言って叱ってみてください。
何度か繰り返すうちに止むようになるはずです。それでも止まらない場合は、繰り返し注意します。これを繰り返すことでほとんどのミニピンはヤメといわれれば吠えるのを止めます。
それでも吠えるのをやめない場合は、最終手段として無駄吠えをする時にヤメといいながら空き缶などをたたいくことも試してみましょう。
あまりミニピンを驚かすのはよくないことですが、朝晩など無駄吠えを繰り返し、近所から苦情がでるほど迷惑をかける場合は、こういった手段も試してみましょう。
空き缶をたたく音などほとんどのミニピンは苦手です。無駄吠えをしてヤメと同時に空き缶をたたくことを繰り返すことで、いずれはヤメと言われるだけで吠えるのをやめるようになります。
散歩中に他の犬を見て吠えたり、玄関のチャイムの音で吠えたりするのも、ヤメという合図で止まるようになります。飼い主だけでなく近所の人たちからも好かれるミニピンにしつけるのも飼い主の責任です。
しつけと飼い方¦ミニピンの噛みぐせを直す はコメントを受け付けていません
ミニピンは子犬の頃、見たもの興味のあるものを噛むことがよくあります。また人の手を軽く噛む「甘噛み」をすることもよくあります。
軽く噛むため痛くないのと自分になつく様子がかわいくて、そのまま噛んだままにしておくこともよくあります。ミニピンの歯はあんがい鋭く、甘噛みでもすこし力が入ると人の皮膚を傷つけることがあります。
甘噛みであっても、それを許していると成犬になって噛み癖につながることもありますので、子犬のうちから人を噛まないようにしつけをしておく必要があります。
子犬のうちは手を噛もうとした時に、ダメといって叱ります。噛むときには必ずダメといって手を引っ込めてしかることを繰り返すことで、人を噛んだらダメなんだということを覚えさせます。
甘噛みをされても、手を引いて逃げるしぐさをしていると、遊んでくれていると勘違いして、何度も甘噛みしてきます。そのため、毅然としたしかりかたで甘噛みを止めてください。
ダメといっても噛むのをやめない時は、両方のほっぺたをつかんできびしくしかることも必要です。
ミニピンも生後6ヶ月を過ぎる頃は歯の生え変わるころです。歯がかゆいのか何かを噛みたくなるようです。この場合は一過性のことなので、噛んでも大丈夫な犬のおもちゃなどを与えておくことです。
噛み癖を直しておくことはお手入れをするうえでも重要です。
歯や爪の手入れの際に体を触られるのをいやがる場合、噛んでくるミニピンもいます。この場合、ひざのうえに仰向けに寝かせ胸やお腹をなでて、体を触られてもいやがらないようにしてください。
そして徐々にいろいろな部分を触っても怒らないようにすることが大切です。怒らないことで噛むことはなくなります。参考 → 手入れ嫌いにならない方法
しつけと飼い方¦ミニピンのオシッコのしつけ(2) はコメントを受け付けていません
ミニピンにオシッコのしつけを行うには、まずミニピンがオシッコをするタイミングを見極めることが大切です。ミニピンによってオシッコ前の動作がことなります。
メスの場合はくるくる回って臭いを嗅ぎ始めたらオシッコのサインということが多いですが、オスの場合は、臭いをかぐ動作とともにオシッコする位置に平行になるしぐさをすることもあります。
このようにオシッコのサインが出たらすぐにトイレに連れて行ってあげてください。そしてトイレでオシッコができたら褒めてあげることが大切です。このようにトイレでオシッコができたら褒めるということを繰り返すと、トイレだけでオシッコをするようになります。
トイレでオシッコすることを覚えるまでは、できる限りおもらししないようにしつけることが重要です。おもらししてしまうのは、飼い主がオシッコのサインを見逃していることにあります。トイレでオシッコが出来るまではサインを見逃さないようにしてください。
部屋で自由に遊ばさせるのはいいですが、サインを見逃しておもらしさせてしまうのは飼い主の責任ですので、しつけができるまでは十分注意が必要です。また長時間遊ばさせる場合には、30分ほどと時間を決めてトイレに戻してください。
おもらしをしてしまったら、おもらししたところを指さして、ダメと言って叱ります。そしてそのまま遊ばせておくのではなく一度サークルに戻すことです。お尻を叩いたり怒ったりすると恐怖心が植えつけられて、オシッコ自体が悪いことだと間違って覚えてしまいます。そうなると飼い主が見ていない間に物陰に隠れてオシッコをするようになります。
サークルの中のトイレでオシッコができるようになると、今度は自分からトイレに行くようにする必要があります。ミニピンのオシッコのサインを見たら、つれていくのではなく、自分で行くように誘導します。まずはサークルを自由に出入りできるようにしておきます。
そしてオシッコのサインがでたら、オシッコと言いながらトイレを指さします。最初は連れて行ってもいいですが、じょじょに自分で行くようにします。もちろんおもらしをした時には、オシッコを指さして叱ります。なんども繰り返すとオシッコはトイレでするものだと覚えていきます。
そしてトイレは犬用のペットシート部分にするよう囲いを作ってやるかして、外に飛ばないように工夫してください。ミニピンのメスの場合はしゃがんでするため、オシッコは外には飛びにくいですが、オスの場合は、片足を上げてするので、ペットシートを引くだけでは外に飛ぶこともあります。
囲いを作ることでそこがトイレだと覚えますので、トイレの位置を移動しても問題なくオシッコをすることができるのです。
関連:オシッコのしつけ(1)
しつけと飼い方¦ミニピンのオシッコのしつけ(1) はコメントを受け付けていません
ミニピンの子犬であれ成犬であれ、家に来てすぐに覚えさせる必要があるのがオシッコのしつけです。
まずオシッコのしつけを行うにはトイレの場所を決める必要があります。最初はサークルの中にトイレを作る方がいいかと思います。
オシッコのしつけをするうえでもサークル内にトイレがあった方がミニピンも覚えやすくてしつけが早く済みます。
人が見てトイレに見えるものでも、ミニピンは最初どこがトイレか分かりません。その前にオシッコをする物や場所があることを認識していません。
できれば家に来る前のオシッコシートか敷物があれば、オシッコの臭いを付けておいて、そこがオシッコをするところだと認識させます。
オシッコのしつけの基本ですが、トイレでオシッコができれば必ず褒めてあげます。褒めてあげることでオシッコをその場所ですることがいいことなんだと覚えることができるわけです。
サークルの外で遊ばせる時は、オシッコしたのを確認して遊ばせてあげてください。そして30分なり時間がたてば、またサークル内のトイレに戻しオシッコさせてあげてください。
そしてトイレでオシッコができれば褒めてあげてください。これを繰り返すことでオシッコをトイレですることを覚えてきます。
トイレのオシッコシートは汚れたままにせず、いつもきれいな状態で清潔にしておいてください。トイレが汚れていると、ミニピンはトイレ以外でオシッコすることもあります。部屋の中の臭い対策だけでなく、ミニピンのためにも清潔が一番です。ただし最初の内はオシッコシートを取り換える時にはオシッコの臭いを少しだけ付けておいてください。
最近のオシッコシートは吸水性をよくするポリマーなどの化学製品を使用したシートが販売されています。ほとんどの方はこういったオシッコシートを使われていると思います。
しかし新聞紙を使う方もいますので、もともと新聞紙を使ったトイレに慣れたミニピンだと、イタズラでポリマーを使ったオシッコシートを噛んでしまうことがあります。
噛むだけならいいですが、食べてしまっては大変ですので、最初は注意しておいてください。
関連:オシッコのしつけ(2)
食事と健康¦ミニピンの日射病・熱射病 はコメントを受け付けていません
2012年の夏、犬が車の中で熱射病で死亡したことがニュースになりました。この犬は朝の情報番組の中でタレントと一緒に日本中を歩いてまわる人気のマスコット犬だったため、テレビニュースで報道されたのでした。
人間と同じようにミニピンも太陽の日差しに照らされたり、高温の車内に閉じ込められると、最悪の場合死に至るケースもあります。
夏場、ミニピンを車内に残して買い物に行って帰ってきたら手遅れになるケースもよく聞きます。人間の不注意がミニピンの死を招いてしまうことさえあるのです。
ほんのちょっとの時間だからとか、軽い気持ちで車内に置きてきぼりにするのはよくありません。夏場、車の中はクーラーを切るとすぐ高温になります。
オーブントースターの中に大切なミニピンを入れることと同じだという意識で注意してください。
また、夏の日中は道路は非常に高温になります。夕方日が傾いてもまだ熱く、人が裸足で歩くこともできないほど温度があがっています。
そんな状態で散歩に連れていったりすると足の裏をやけどするだけでなく、熱射病になるこおも考えられます。人が立ってあまり暑くないと感じても、ミニピンの顔の高さでは道路の反射熱をまともにうけます。夏の散歩は朝早く涼しいうちに行くことをお勧めします。
万が一日射病や熱射病にかかると、呼吸が乱れ、口から泡を吹き、舌をだらりと伸ばしてグッタリとしてしまいます。この場合は一刻も早く、涼しい場所にうつし、水や氷で体を冷やさなければなりません。家の場合は浴槽に水をはり全身を浸してください。
家から遠い場所だと、コンビニなどで水や氷を手に入れて、それで全身を冷やしましょう。そしてできるだけ早く病院に連れて行きましょう。
食事と健康¦ミニピンのケガの処置 はコメントを受け付けていません
人間の不注意などでミニピンが思わぬケガに見舞われることがあります。その場合は応急処置をして早めに病院に行って適切な処置をしてもらいましょう。
●擦り傷や切り傷
ケガの状態が軽い場合には、キズのまわりの毛をカットして傷口をよく洗い、所毒液があれば消毒して乾燥させます。
ケガがひどく痛みを伴う場合はミニピンも興奮しているので、飼い主に噛みつくこともあります。その場合、口輪があればいいですが、無い場合には包帯などを口の巻いて手入れを行います。
●出血
出血している場合には、まず止血することが大切です。小さなスリキズ程度であれば出血部分をきれいに水洗いして汚れを落とし、タオルなどで少し圧迫して止血するか様子を見ましょう。
出血の量が多い場合は、出血部分より心臓に近いところの血管を圧迫して止血します。足や尾などの細いところの出血の場合は、心臓に近い部分をひもなどでしばり止血しましょう。
出血がなかなか止まらないようであれば早めに病院へ連れて行って獣医師に見てもらいましょう。
●骨折
足などが折れた場合、折れた個所に添え木を当てて動かないようにしましょう。しかし骨折の場合は非常に痛みを伴いますので、添え木を当てる時に暴れまわって逆に幹部を悪くすることも考えられます。
また痛さのあまり人が体に触れるのを嫌がり噛んだりすることもあるので、注意が必要です。できるだけ幹部が動かないようにして抱えながら病院に連れて行くようにしてください。